がん治療をあきらめないで③

手術療法は、がんやがんのある臓器を取り除くまたは切除する治療法であり、早期のがんに対して高い治癒率を期待できます。手術を単独で行うこともありますが、がんの種類や進行度によっては、手術の前後や手術中に、放射線療法や薬物療法を組み合わせて行うこともあります。
また、一部のがん(胃がん、食道がん、大腸がん、膀胱がん)では、がんが早期の場合に、内視鏡下の切除のみで手術を完結することが可能です。
医学の進歩に伴って、高齢者を含めてほとんどの人が安全に手術を受けることができるようになりました。しかし、手術は体に大きなストレスを与える治療法のため、術後の合併症が起こる危険性があります。術後合併症の主なものは、術後出血や創感染、肺炎などです。ただし、適切な処置を行うことで、これらの合併症が致命的になることはほぼありません。
手術に対して不安がある場合は、遠慮せずに担当の医師やスタッフに相談してください。また手術前に担当の医師から手術に伴うリスクと手術後の合併症について説明がありますので、十分に納得したうえで手術に同意することが大切です。
次回は、放射線療法について紹介していたします。